データ・ストアとは、TimesTenの表および索引の集まりです。データ・ストアの名前は、そのチェックポイント・ファイルおよびログ・ファイルのパス名(DSNの作成時に入力)によって識別されます。
データソースとは、データ・ストアへの接続に使用される構成情報を定義するODBCエンティティです。接続の構成は、データソースの属性の設定によって決まります。
DSNは、データソースの論理名です。ODBCドライバは、DSNを使用してデータ・ストアに接続します。DSNでは大/小文字が区別されません。DSNはデータ・ストアのパス名を使用してデータ・ストアにマップします。同一のデータ・ストアに複数のDSNをマップすることで、そのデータ・ストアに対して様々な接続構成を作成できます。
「ODBC TimesTen Setup」ダイアログ・ボックスを使用してDSNを定義します。
ref_customers
と入力します。注意: | データソース名とデータ・ストア名を同じにする必要はありません。ここではわかりやすくするために同じ名前を使用します。 |
c:\temp\ref_customers
と入力します。US7ASCII
を選択します。20
と入力します。このサイズによってデータ・ストアの初期サイズ(MB)が指定されます。8
と入力します。注意: | 「AutoCreate」が選択されていることを確認してください。レッスン2でこの属性を使用します。接続時にデータ・ストアが存在しない場合は、データ・ストアが作成されます。 |
TimesTen属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する説明を参照してください。
UNIXでは、TimesTenを実行する前に、構成ファイルをホーム・ディレクトリに作成する必要があります。UNIX構成ファイルの詳細は、「ODBC.INIファイルの使用」を参照してください。TimesTenで必要なDSNの定義を含むサンプル・ファイルは、次の場所にあります。
/var/timesten/
TTinstance/sys.odbc.ini.
ホーム・ディレクトリに.odbc.ini
ファイルがある場合は、sys.odbc.ini
ファイルの内容を.odbc.ini
ファイルにマージします。DSNがユーザーの.odbc.ini
ファイルとシステムの.odbc.ini
ファイルの両方で定義されている場合、TimesTenではユーザーの.odbc.ini
ファイルの定義が使用されます。
ホーム・ディレクトリに.odbc.ini
ファイルを作成した後、次のエントリを作成します。
[ODBC Data Sources]
ref_customers=TimesTen 7.0 Driver
[ref_customers]
DataStore=/tmp/ref_customers
DurableCommits=0
PermSize=16
LogFileSize=8
DatabaseCharacterSet=US7ASCII
これでDSNが定義されました。次のレッスンでは、データ・ストアに接続します。データ・ストアの作成方法の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』を参照してください。